NO.4 制作業者を選定する
「自費出版本の原稿作成から書店販売までの手順の巻」は、次の順序で進みます
NO.1 はじめに
NO.2 原稿を作成する
NO.3 見積もりを取る
NO.4 制作業者を選定する(この下の記事です)
NO.5 契約書の締結、代金の支払い
NO.6 校正
NO.7 検品、納本、献本
NO.8 書店等での販売
NO.4 制作業者を選定する
自費出版制作業者の選び方
■ どんな業者が自費出版本を制作しているの?
自費出版を取り扱っている会社には、①出版社、②印刷会社、③編集プロダクションなどがあります(制作業者の詳細→掲載ページ)。
出版社は文芸春秋や講談社といった最大手出版社から、文芸社や幻冬舎ルネッサンスといった大手の自費出版専門会社、中小の出版会社、1人会社まで多くの出版社が自費出版を取り扱っています。
この頃、印刷会社も社内に自費出版部門を設けて自費出版を取り扱うところもでてきています。
このほか、新聞社にも自費出版部門を設けているところもあります。
インターネットで「自費出版」で検索すれば、とにかく多くの出版社や印刷会社がヒットしますので、覗いてみてください。
■ 大手の出版社と中小の出版社では制作費用はどう違うの?
自費出版本の制作費用について低い額からみれば、印刷会社、出版社の順になります。
これは、日本の多くの出版社は印刷部門を併設していないために、本の印刷を印刷会社に外注に出すことになり、その分費用がかさむからです。
出版社の中では、低い額からみれば、中小の出版社、大手自費出版会社、大手出版社の順になります(制作費用の詳細→掲載ページ)。
大手出版社だとそのネームバリューも手伝って、中小出版社で60~70万円で制作できるものが200万円を超えることもままあります。
幻冬舎ルネッサンスや文芸社などの大手自費出版専門会社だと、その中間で150万円~200万円弱といったところでしょうか。
印刷会社の制作費用が安いのは、自前で印刷することができるからです。その代わり、出版会社の得意とする編集作業はあまり得意とはいえません。
編集プロダクションの費用は中小出版社とほぼ同様だとみていいでしょう。
■ どんな基準で出版会社を選んだらいいの?
出版社を選ぶ基準は、原稿の出来具合、書店販売を行うか否かなどの諸条件で変わってきますので、一概に述べることはできません。
ここでは、いろいろな条件下での出版社選定の考え方を述べておきたいと思います。
◇ 原稿の状態による出版社の選定
原稿の編集作業がほぼ終了していて、あとは印刷製本するだけというのであれば、迷わず印刷会社に制作を依頼すればいいと思います。
出版社は編集を得意としていて、印刷は印刷会社に外注にだしますから、どうしても費用が高くなる傾向があります。
編集作業がすんでいるのなら、後は印刷と製本ですから、印刷会社に制作を依頼する方が確実に費用を安く抑えることができます。
◇ 編集に重きをおく場合の出版社の選定
編集に重きを置くならば、幻冬社ルネッサンスや文芸社などの大手自費出版専門会社を選定することが考えられます。もっとも、編集能力に関して文芸社の評価は必ずしも高いとはいえません。
大手出版社の場合は、出版社自体が自費出版部門に力を入れているとはいえない場合もあるので、必ずしも編集能力が高いとはいえません。大手だから編集能力も高いに違いないという思い込みは禁物です。
中小出版社の中には優れた編集能力をもった担当者のいる出版社も多いと思いますが、そういう出版社を探すことはなかなか困難です。
サイトの記事だけでは判断できませんから、直接出版社に連絡をとって担当者と話をしてみるのが一番の早道かもしれません。
そういう意味では、NPO法人自費出版ネットワークの行っている自費出版アドバイザー認定を受けている担当者がいるかどうかは、出版社の編集能力に関してひとつの判断基準になりそうです。
◇ 書店販売に重きを置く場合の出版社の選定
大手出版社のネームバリューは書店でも威力を発揮します。
書店販売に力を入れようと思うならば、大手出版社で自費出版することも一考です。
もっとも、大手出版社から出版されているからといって、書店が必ずその自費出版本を展示してくれるとは限りません。
やはり、1番大切なのは本の中身であることをしっかり頭にいれておきましょう。
◇ 自費出版本の内容に着目した出版社の選定
出版社にはそれぞれに得意分野があります。サイトの中にはこれまでその出版社で出版した自費出版本を網羅しているものもあります。
じっくり見ていると、その出版社の得意分野が透けて見えるものです。何何の分野が得意だと記載のあるサイトもあります。自費出版しようとしている分野を得意とする出版社を探してみたいものですね。
■ 自費出版本制作における編集者の役割は?
自費出版本の制作において、編集者の果たす役割は極めて重要です。
著者は原稿を強い思い入れをもって書きますから、往々にして見方が一面的であったり客観性に欠けたりします。
それを正して読者の共感と感動を呼び起こす原稿に仕上げるのが編集者の役割です。まさに読者をひきつける自費出版本は著者と編集者の共同作業から生まれるものなのです。
特に、その自費出版本が私家本ではなく、書店での流通をも予定している場合の編集者の役割には大きなものがあります。
自費出版本の制作は、著者と思いを1つにして伴走しながらも、客観的視点で原稿に対峙してくれる、そういう編集者のいる出版社にお願いしたいものです。
まあ、言うは安しで、そんな出版社をどうやって見つけるかは現実にはかなり難しいとは思いますが、そこは出版社に直接出向いたり、電話で担当者になってくれる人とじっくり話すなどして、自分自身との相性も含め、判断しなければなりません。
制作会社の選定については、「自費出版本の制作業者選定の巻」の巻で詳しく説明しますので、そちらをご覧ください。
自費出版本の制作を委託する出版社が決まれば、次は契約書の締結です。次項「NO.5 契約書の締結、代金の支払い」では、出版社とどんな内容の契約を結ぶか、代金はいつ支払うかなどについて見ていきたいと思います。
「自費出版本の原稿作成から書店販売までの手順の巻」に記載の項目は次のとおりです。
NO.1 はじめに
NO.2 原稿を作成する
NO.3 見積もりを取る
NO.4 制作業者を選定する (この上の記事です)
NO.5 契約書の締結、代金の支払い
NO.6 校正
NO.7 検品、納本、献本
NO.8 書店等での販売
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NO.2 原稿を作成する
NO.3 見積もりを取る
NO.4 制作業者を選定する(この下の記事です)
NO.5 契約書の締結、代金の支払い
NO.6 校正
NO.7 検品、納本、献本
NO.8 書店等での販売
NO.4 制作業者を選定する
自費出版制作業者の選び方
■ どんな業者が自費出版本を制作しているの?
自費出版を取り扱っている会社には、①出版社、②印刷会社、③編集プロダクションなどがあります(制作業者の詳細→掲載ページ)。
出版社は文芸春秋や講談社といった最大手出版社から、文芸社や幻冬舎ルネッサンスといった大手の自費出版専門会社、中小の出版会社、1人会社まで多くの出版社が自費出版を取り扱っています。
この頃、印刷会社も社内に自費出版部門を設けて自費出版を取り扱うところもでてきています。
このほか、新聞社にも自費出版部門を設けているところもあります。
編集プロダクションの中にも自費出版を取り扱っている会社がありますが、編集プロダクションは専門化していて、総合力という意味では出版社や印刷会社には劣りますから、自費出版を依頼する場合には、その編集プロダクションの得意分野をよく見極めなければなりません。
インターネットで「自費出版」で検索すれば、とにかく多くの出版社や印刷会社がヒットしますので、覗いてみてください。
■ 大手の出版社と中小の出版社では制作費用はどう違うの?
自費出版本の制作費用について低い額からみれば、印刷会社、出版社の順になります。
これは、日本の多くの出版社は印刷部門を併設していないために、本の印刷を印刷会社に外注に出すことになり、その分費用がかさむからです。
出版社の中では、低い額からみれば、中小の出版社、大手自費出版会社、大手出版社の順になります(制作費用の詳細→掲載ページ)。
大手出版社だとそのネームバリューも手伝って、中小出版社で60~70万円で制作できるものが200万円を超えることもままあります。
幻冬舎ルネッサンスや文芸社などの大手自費出版専門会社だと、その中間で150万円~200万円弱といったところでしょうか。
印刷会社の制作費用が安いのは、自前で印刷することができるからです。その代わり、出版会社の得意とする編集作業はあまり得意とはいえません。
編集プロダクションの費用は中小出版社とほぼ同様だとみていいでしょう。
■ どんな基準で出版会社を選んだらいいの?
出版社を選ぶ基準は、原稿の出来具合、書店販売を行うか否かなどの諸条件で変わってきますので、一概に述べることはできません。
ここでは、いろいろな条件下での出版社選定の考え方を述べておきたいと思います。
◇ 原稿の状態による出版社の選定
原稿の編集作業がほぼ終了していて、あとは印刷製本するだけというのであれば、迷わず印刷会社に制作を依頼すればいいと思います。
出版社は編集を得意としていて、印刷は印刷会社に外注にだしますから、どうしても費用が高くなる傾向があります。
編集作業がすんでいるのなら、後は印刷と製本ですから、印刷会社に制作を依頼する方が確実に費用を安く抑えることができます。
◇ 編集に重きをおく場合の出版社の選定
編集に重きを置くならば、幻冬社ルネッサンスや文芸社などの大手自費出版専門会社を選定することが考えられます。もっとも、編集能力に関して文芸社の評価は必ずしも高いとはいえません。
大手出版社の場合は、出版社自体が自費出版部門に力を入れているとはいえない場合もあるので、必ずしも編集能力が高いとはいえません。大手だから編集能力も高いに違いないという思い込みは禁物です。
中小出版社の中には優れた編集能力をもった担当者のいる出版社も多いと思いますが、そういう出版社を探すことはなかなか困難です。
サイトの記事だけでは判断できませんから、直接出版社に連絡をとって担当者と話をしてみるのが一番の早道かもしれません。
そういう意味では、NPO法人自費出版ネットワークの行っている自費出版アドバイザー認定を受けている担当者がいるかどうかは、出版社の編集能力に関してひとつの判断基準になりそうです。
◇ 書店販売に重きを置く場合の出版社の選定
大手出版社のネームバリューは書店でも威力を発揮します。
書店販売に力を入れようと思うならば、大手出版社で自費出版することも一考です。
もっとも、大手出版社から出版されているからといって、書店が必ずその自費出版本を展示してくれるとは限りません。
やはり、1番大切なのは本の中身であることをしっかり頭にいれておきましょう。
◇ 自費出版本の内容に着目した出版社の選定
出版社にはそれぞれに得意分野があります。サイトの中にはこれまでその出版社で出版した自費出版本を網羅しているものもあります。
じっくり見ていると、その出版社の得意分野が透けて見えるものです。何何の分野が得意だと記載のあるサイトもあります。自費出版しようとしている分野を得意とする出版社を探してみたいものですね。
■ 自費出版本制作における編集者の役割は?
自費出版本の制作において、編集者の果たす役割は極めて重要です。
著者は原稿を強い思い入れをもって書きますから、往々にして見方が一面的であったり客観性に欠けたりします。
それを正して読者の共感と感動を呼び起こす原稿に仕上げるのが編集者の役割です。まさに読者をひきつける自費出版本は著者と編集者の共同作業から生まれるものなのです。
特に、その自費出版本が私家本ではなく、書店での流通をも予定している場合の編集者の役割には大きなものがあります。
自費出版本の制作は、著者と思いを1つにして伴走しながらも、客観的視点で原稿に対峙してくれる、そういう編集者のいる出版社にお願いしたいものです。
まあ、言うは安しで、そんな出版社をどうやって見つけるかは現実にはかなり難しいとは思いますが、そこは出版社に直接出向いたり、電話で担当者になってくれる人とじっくり話すなどして、自分自身との相性も含め、判断しなければなりません。
制作会社の選定については、「自費出版本の制作業者選定の巻」の巻で詳しく説明しますので、そちらをご覧ください。
自費出版本の制作を委託する出版社が決まれば、次は契約書の締結です。次項「NO.5 契約書の締結、代金の支払い」では、出版社とどんな内容の契約を結ぶか、代金はいつ支払うかなどについて見ていきたいと思います。
「自費出版本の原稿作成から書店販売までの手順の巻」に記載の項目は次のとおりです。
NO.1 はじめに
NO.2 原稿を作成する
NO.3 見積もりを取る
NO.4 制作業者を選定する (この上の記事です)
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- NO.5 契約書の締結、代金の支払い (2012/05/26)
- NO.6 校正 (2012/05/28)
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