fc2ブログ

NO.3 見積もりを取ろう - 自費出版・電子出版の制作販売お助けガイド

NO.3 見積もりを取ろう

 「自費出版本の原稿作成から書店販売までの手順の巻」は、次の順序で進みます

NO.1 はじめに   
NO.2 原稿を作成する
NO.3 見積もりを取る(この下の記事です)
NO.4 制作業者を選定する   
NO.5 契約書の締結、代金の支払い   
NO.6 校正   
NO.7 検品、納本、献本   
NO.8 書店等での販売                  



NO.3 見積もりを取る

       見積もりを取る前に決めておきたいこと

 原稿ができあがれば、さあ、次は見積もりと制作業者の決定となりますが、その前に決めておきたいことが3つあります。

jyougi.png

◇1つ目は予算額。

 その自費出版本の出版にどの程度の費用をかけることができるかです。

 業者の中には費用の捻出方法として、ローンを用意しているところがありますが、こういう業者は要注意です。

 まして、自費出版本を出版して書店で売れば制作費用が回収できてローンを返すこともできますよなどと勧誘する業者は絶対に信用してはいけません(→掲載ページ)。

◇2つ目は自費出版本の冊数。

 これは次に述べる3つ目の自費出版本を書店等で販売するかどうかとも連動しますが、販売を予定せず友人や近親者などに配布するだけという私家本なら、必要部数は、通常、年賀状と同じ数程度といわれています。

 100冊から200冊といったところでしょうか。この程度の冊数ならオンデマンド出版が費用が安くつきます(→掲載ページ)。

◇3つ目は、自費出版本を書店等で販売するかどうか。

 自費出版本を書店やインターネットで販売するならば、最低でも500冊は必要になります。

 500冊と1000冊では制作費にそう大きな隔たりがないので、思い切って1000冊を制作する人も多いようです(書店販売の実際→掲載ページ)。

■ どんな業者から見積もりをとればいいの?

 自費出版本を制作している会社には、①出版社、②印刷会社、③編集プロダクションなどがあります(詳細→掲載ページ)。

 今日、出版不況が長引く中で、自費出版は手堅く稼げるというので、大手出版社から中小出版社まで、こぞって自費出版を取り扱っています。

 印刷会社の中にも自費出版部門を設けて専門的に自費出版を取り扱うところが増えています。新聞社の出版部門でも自費出版を取り扱うところもあります。
 
 これらの会社は、インターネットで「自費出版」と検索すれば山ほど出てきます。

■ 見積もりは何社からとればいいの?

 見積もりをとる場合、1社即決だけは避けたいところです。

 それなら何社からとればいいかですが、これは基準があるわけではありません.

 アトランダムに数社から見積もる方法、大きな出版社、中小出版社、編集プロダクションそれぞれから見積もる方法、自費出版しようと考えている本と類似の本を出版している数社から見積もる方法、これらの組み合わせなどが考えられます。

 それと見積もりを取る場合に大事なことの1つに、同じ仕様で見積もってもらうことがあります。仕様が違えば見積もりの比較のしようがないからです。

 また、最近は、インターネット上で自費出版制作の諸条件を入力することによって、即時に制作費を見積もる出版社のサイトも多く見かけるようになりました。このようなサイトで制作費を算出し比較することもできます。

■ どんな内容を明らかにして見積ってもらえばいいの?

 見積もりをとる場合は、概略、次の事柄をはっきりさせて見積もってもらいます(見積もりの詳細→掲載ページ)。

◇ 自費出版本の大きさ(A4版、B5版、菊版、A5版、B6版、四六版、B6版など)。
◇ 自費出版本の形 右綴じ、左綴じ、天綴じなど。
◇ 出版冊数
◇ 原稿 
◇ 登載する写真や図表
◇ 製本の方法  並製本、上製本などの別
◇ 本文用紙の種類と文字の色
◇ 本の装丁  表紙・カバー・帯・見返し・本扉・口絵
◇ 書店での流通のあるなし


 見積もり額を正確に出してもらうためには、自費出版本の仕様を詳細に明示することが大切ですが、より有効な方法は見本本を見つけることです。

 本屋さんでこんな本にしたいという見本本を見つけて出版社に見せるのです。そうすれば出版社の担当者も、著者の思いをビジュアルな形で描くことができ、見積もりも正確に算定できるのです。

 もっとも、この方法は、数社に同時に見積もりを依頼するときには、本屋さん等で同じ本を何冊か買わなければならないので、なかなか難しいとはいえますが・・・・・・。

■ 本を作るにはどんな経費がかかるの?

 自費出版本を制作する費用は、大きく分けて編集費用等と印刷関連費用にわかれます(費用の詳細→掲載ページ)。

 編集費用は、編集料、装丁料(カバーデザイン・イラスト製作費など)、加工料(図版トレース・写真加工費など)です。

 印刷関連費用は、面付け代、印刷代、用紙代、製本代などです。

 編集費用は印刷部数の変動によって必要額がかわらないので固定経費と呼ばれ、印刷関連費用は印刷部数に影響されますので変動経費と呼ばれています。

 例えば500部の印刷に100万円の制作費用がかかり、その100万円の制作費に占める編集費用等固定費が70万円かかっているとした場合を想定してみましょう。

 この場合、500部の倍の1000部印刷したとしたら、制作費は100万円の倍の200万円かかるかというとそうはなりません。

 500部印刷しても1000部印刷しても固定費は70万円ですから、500部で100万円の制作費なら、1000部では70万円+30万円+500冊増の印刷費用10万円(仮定)=110万円ということになります。

 つまり、上の例でいうと、500部印刷して100万の製作費がかかったなら1000部印刷すると、制作費は110万円ということになるのです。

 見積もりについては、「自費出版本を制作・販売するために必要な費用と収益の巻」で詳細に説明しています。興味のある方はそちらをご覧ください。

 見積もりが集まればその内容を検討して、次はいよいよ出版社の選定です。

 次項「NO.4 制作業者を選定する」では、出版社の選定の基準等の概略をみていきます。

jyougi2.png



「自費出版本の原稿作成から書店販売までの手順の巻」に記載の項目は次のとおりです。

NO.1 はじめに 
NO.2 原稿を作成する
NO.3 見積もりを取る (この上の記事です) 
NO.4 制作業者を選定する   
NO.5 契約書の締結、代金の支払い   
NO.6 校正   
NO.7 検品、納本、献本   
NO.8 書店等での販売




 自費出版ブログランキングに参加しています。よかったらポチッとお願いします。
にほんブログ村 本ブログ 自費出版へ
にほんブログ村
関連記事

 役に立つ記事、おもしろい記事だと思ったら、ポチっと応援お願いします
にほんブログ村 本ブログ 自費出版へ
にほんブログ村



コメント
非公開コメント


 役に立つ記事、おもしろい記事だと思ったら、ポチっと応援お願いします
にほんブログ村 本ブログ 自費出版へ
にほんブログ村

トラックバック
当サイトのテキスト・画像等すべての転載転用、商用販売を固く禁じます 
Copyright © 自費出版・電子出版の制作販売お助けガイド All Rights Reserved.